2019年プロダクションカーで最も速い車は?
The Driveというサイトで、『2019年のプロダクションカー(量産モデル/一般的に買えるモデルの車)で、速い車のトップ10』は何かということが書かれていました。
出典:Top 10 Fastest Production Cars in the World in 2019
見てみたいと思います。
最初にまずは、おしくもトップ10には入らなかったけれど、なかなか良いじゃない、という車2台。以下、出典記事から、だいたいを訳したものとなります。
ダッジ チャレンジャーSRTヘルキャット レッドアイ:Challenger SRT Hellcat Redeye
最高速度:時速203マイル(約327キロ)。
ダッジ・デーモンと同じ6.4リッター、スーパーチャージャーHemi V-8エンジン。こちらのチャレンジャー・ヘルキャット・レッドアイは797馬力、トルクは707lb·ft (約958.56Nm)。
量産モデルのなかでは最も大きいスーパーチャージャーを積んでいるこの車は、0-60マイル(0-96.5キロ)が3.4秒。最高時速は203マイル(約327キロ)。
価格は$70,000弱(約750万円弱)からスタート。決して安いわけではないけれど、約800馬力の最高時速200マイル越えのモンスターが手にはいると思えば、かなり良いディールであると言えます。
ベントレー コンチネンタルGT:Bentley Continental GT
最高速度:時速207マイル(約333キロ)。
エレガントで、洗練されていて、かつ血統が良い。コンチネンタルGTの、めちゃめちゃ良い感じのフロントエンドと、キルティングのレザーシートを見ていくと、そこに佇むは新しい6リッターW-12 TSIエンジン。626馬力を誇り、トルクは664 lb·ft (約900.26Nm)。
8速デュアルクラッチトランスミッション、4輪駆動、滑りやすいファーストバックボディにより、0-60マイルを3.2秒、ヘルキャットレッドアイより、最高時速は4マイル上回る207マイル(約333キロ)。
ベントレーを購入する顧客がスーパーカーのスピードを必要として、この車を買っているのかどうかは微妙なところだけれど、速くていいよね。
2019年最速のプロダクションカートップ10
では、ここからはいよいよ2019年プロダクションモデルで速いトップ10の車たちとなります。以下、同じく出典記事より、だいたいを訳しています。
10位 ポルシェ911 GT2RS:Porsche 911 GT2 RS
最高速度:時速211マイル(約340キロ)。
690馬力、トルクは553lb·ft (約749.77Nm), 0-60マイルが2.7秒。最高時速の211マイル(約340キロ)まで達するにもそんなに時間は要さない。
7速デュアルクラッチPDKトランスミッションに、とても効率的な3.8リッターツインターボの水平6気筒ボクサーエンジン。そこにさらには、粘着性のあるMichelin Pilot Sport Cup 2 'N2'タイヤと、リアにある凄いカーボンファイバーのリアウィング。
これだけがそろえば、もうサーキットを、直線を走っているかのごとくに走ることが出来てしまいます。2017年9月に、ニュルブルクリンクで6:47というラップタイムを記録していて、その後、ランボルギーニ・アヴェンタドールSVJが記録を塗り替えてしまっているけれど、実際にこれでニュルを走らせてみれば、そんなことはどうでも良いと思えるくらい、速いのです、このポルシェは!
9位 シボレー コルベットZR1:Chevrolet Corvette ZR1
最高速度:時速212マイル(約341キロ)。
量産モデルのコルベット史上、最大にパワフルな車で、シボレーいわく、この第4世代ZR1はフェラーリやランボルギーニのようなスーパーエリートな車たちをおびやかす性能を持っていると。公式ではないけれど、ニュルでのラップタイムは7:04。
ZR1は6.2リッター、スーパーチャージャーV8エンジンにより、755馬力、715lb·ft (969.41Nm)のトルクを生み出す。7速マニュアルトランスミッションで、最高時速は212マイル(約341キロ)。
8位 マクラーレン 720S:McLaren 720S
最高時速:時速212マイル(約341キロ)。
2,800ポンド(約1,270キロ)の軽いカーボンファイバー製のボディは、ツインターボチャージャーの4リッターV8エンジン、720馬力と770lb·ft (1,043.98Nm)のトルクを生み出す。720Sは0-60マイルが2.8秒、最高時速212マイル(約341キロ)。
※そんなに重量軽かったっけ?という気がして調べたら、実際には乾燥重量で1,332キロになっていました…が、記事では2,800ポンドとなっていたので、そのまま表記しています。
7位 フォードGT:Ford GT
最高速度:時速216マイル(約348キロ)。
もうこれは説明不要。めちゃめちゃ速いパフォーマンスを誇ります。ただ、購入するには50万ドル(約5,400万円)近くかかるので、労働者階級向けのスーパーカーとは呼べないけれど、素晴らしい車。
カーボンファイバーで作られたボディに、アクティブエアロ、それにツインターボチャージャーV6エンジンにより、647馬力、550lb·ft (745.7Nm)のトルクを発生。
フォードGTは0-60マイルが3.0秒、最高時速が216マイル(約348キロ)。
6位 ランボルギーニ アヴェンタドールSVJ:Lamborghini Aventador SVJ
最高時速:時速217マイル(約350キロ)。
6.5リッターの自然吸気(NA)V12エンジンは770馬力を生み出し、4輪駆動のこの車は、0-100キロに2.8秒で達します。
ランボルギーニの最高経営責任者(CEO)であるStefano Domenicali氏は「SVJのエンジニアは、考えられるあらゆる「超高速で、超運動性能がある、空力学的優位性の最も優れた例」であるもの…宇宙船からジェット戦闘機などからインスピレーションを得ている」と語っているのです。なんて素敵。
5位 ノーブル M600:Noble M600
最高時速:時速225マイル(約362キロ)。
この車のこと覚えていますか?軽量で、物凄いパワー、そしてドライバー補助なし。2010年にこの車がリリースされた時、M600は自動車ジャーナリストの中では愛される存在であり、フェラーリF40と比較されるような車でした。
ここ最近はそんなに注目されることがなくなっていたのですが、車が遅くなったわけではありません。2,756ポンド(約1,250キロ)のボディに搭載されている、ツインターボ4.4リッターV8エンジンは650馬力を生み、0-60マイルを3.0秒で達成、最高速度は225マイル(約362キロ)。
4位 パガーニ ウアイラ:Pagani Huayra
最高時速:時速238マイル(約383キロ)。
ゾンダ好きの人たちは、自然吸気ではないターボチャージされたウアイラが発表された時、大変嘆きました。
ウアイラはメルセデスからの特注であるV12ツインターボエンジンを誇る、720馬力、トルクは738lb·ft (1,000.59Nm)。3,000ポンド(約1,360キロ)以下のカーボンファイバーで覆われたボディは、0-60マイルを2.8秒で達成、最高時速は238マイル(約383キロ)。
3位 ブガッティ シロンスポーツ:Bugatti Chiron Sport
最高時速:時速261マイル(約420キロ)。
ブガッティはよくわからないポジションにいます。速いスピードの車を作ることを競うことを始めたと思えるメーカーであるのに、1位(最速)になることには興味がないように思える…。
シロンも遅くはないけれど、シロンもシロンスポーツも、約10年前に同じくブガッティのヴェイロン・スーパースポーツ(Veyron Super Sport)に、その最高速度はすでに抜かれているのです(ヴェイロンスーパースポーツの最高時速は268マイル(約431キロ))。
将来的にブガッティがまた競争精神を取り戻すことを願っていますが、とりあえずのところ、今はこのシロンスポーツで最高時速261マイル(約420キロ)を楽しめればいいのではないかと思います。
ブガッティとしての最高時速ではないけれど、まあいいんじゃない?
2位 ヘネシー・ヴェノムGT:Hennessey Venom GT
最高時速:時速270マイル(約435キロ)。
1,200馬力のツインターボ7リッターLSX V8エンジン。このエンジンが、ヴェノムGTを記録的な最高速度である270マイル(約435キロ)まで到達させました。
1位 ケーニグセグ・アゲーラRS:Koenigsegg Agera RS
最高時速:時速277.87マイル(約447キロ)。
厳密に言えば、この車はすでにもう生産されていません。でも、アゲーラRSに感動して、このリストに載せるべきだと判断しました。逆に載せなかった方が、皆さんもそれはどうなのって思ったことでしょう。
革新的な軽量構造のカーボンファイバーとケブラー製ボディ、1,200馬力に近いパワーの、ツインターボ5リッターV8エンジン。
まさに1位になるべくした車だと言えます。最高速度も277.87マイル(約447キロ)であることが証明されています。
と、以上がThe Driveが公表した2019年のプロダクションモデルカーの最速トップ10+2台でした^^
ケーニグセグ・アゲーラRS、最高時速447キロって!!びっくりです。もうすぐでリニアモーターカーに追いついちゃう(笑)。恐ろしいスピード。
個人的には、時速447キロまではいかなくてもいいので、この中では、10位にランクインしているポルシェGT2RSの助手席に乗せてもらって、ニュルブルクリンクをプロドライバーの方に全開走行してもらいたい!!…のが、夢でしょうか。
もしも本当に、そんな体験が出来たなら、それからきっと1週間くらいは興奮しつづけてまともに眠れなさそうです^^