ローンチコントロールとは
いきなりですが、今の私のささやかな夢の1つ…。そう、それがポルシェ911での「ローンチコントロール」を使用した発進。
ローンチコントロールとは:完全に停止している車をスムーズに素早く発進させる自動制御技術のこと。「ラウンチコントロール」と表記される場合もある(英語だとLaunch control)。エンジンの回転数を調節して、タイヤの空転(ホイールスピン)を防ぐトラクションコントロールシステムの一種。【出典:Wikipedia】
「え、やりたければやったらいいのでは?」と言われてしまいそうですが、その辺は『安全第一&公道ではやらない』と思っているので(あ、それって、当たり前^^?)、そうなると、なかなかやってみるチャンスがないのです。
なぜ、唐突にローンチコントロールしてみたくなったかというと、それは先日のポルシェツーリングの時の出来事。
「ローンチコントロールしたことありますか?」と聞かれたことに始まり、その場でやり方を(口頭で)教えてもらったわけです。
で、もう、実はその時からやってみたくて、やってみたくて…。なんなら、帰り道にでも思わず試してみちゃいそうになるくらいでした(笑)。※やっていません~^^
ポルシェ911でのローンチコントロールのやり方
だってですよ?ポルシェ911でのローンチコントロールって、スポーツクロノパッケージが入っている場合において、この私でも簡単に出来ちゃいそうなのです。
あとから、一応ちゃんと説明を確認したポルシェ911におけるローンチコントロールのやり方は以下の通り:
つまりは、もう簡単に言えば、スポーツプラスモードにしておいて、あとは
- 左足でブレーキをしっかり踏んでおく
- 右足でアクセルをベタ踏みする
- …ポルシェ911がローンチモードになるので、ブレーキ離せば、そのままドゴーン!と発進
…と、なんともいたって簡単な。
今までは、そんなローンチコントロールモードがあるなんていうことを、考えたこともなければ、もちろん使ったこともなかったわけです。でもこれ、もう、知ってしまったら、やりたいです。いや~もうホントに、やってみたい!!
スポーツクロノパッケージに対して失礼であった自分に反省(笑)
このローンチコントロールを使用するためには、スポーツクロノが必須とのことなので、私の場合、黒の素カレラさんにはスポーツクロノがないので、試すならGT3しかありません。
夫に「え、GT3でローンチコントロールするの?カップ2タイヤもったいない!」と言われたのですが、スポーツクロノ入っているのが、GT3しかないのだからしかたないです。ああ、なんて素敵な良い言い訳。
それにしても、黒カレラさん購入時の私は「え?サーキットとか走るわけではないから、スポーツクロノは私にとって、ただ時計がつくかどうかだよね?いらない」と、無知が故のスポーツクロノに対する失礼極まりない意見を言っていたわけですが、ここに来て「スポーツクロノがないとローンチコントロール出来ないなんて!」と、色々、自分の無知さを反省です^^
ポルシェ911GT3でのローンチコントロールでの発進
いつも、やりたいこと、興味があることが出来ると、とにかく気になってしかたがないので、今回もまたさっそくポルシェ911GT3でローンチコントロールしている動画などを検索。
こちらの動画の「1:23」でGT3のローンチコントロールを見ることが出来ます。
見れば見るほど、やってみたい~。
そして今回、ローンチコントロールをしている車たちの動画を見させて頂いて、気づいたことが1つ。このローンチコントロールスタート直前の、ブレーキを踏みつつアクセル全開で「ブブブブブ」って連続的に音が鳴っている感じ(表現下手すぎ(笑))…これ、どこかで何度も聞いたことあるものでした。
ん?なんでだ?って思って…考えてみたら、これ、プレステのグランツーリスモのレーススタート時に、いつも同じような音がしているような!!!
そ、そうか、考えてみたら、無意識のうちにブレーキを踏みつつ、アクセル全開でレーススタート待ちをしていたわけで、今になって「あ、実はあれ、ローンチコントロールでスタートしていたのかも!」と(笑)。
ローンチコントロールを何度もやると車に悪い?
さて、そしてこのローンチコントロール。見ていると、車に結構な負担がかかったりするのかな、と思ったりするので、車のことを考えると実はあまりやらない方が良いのでは…という考えも頭をよぎります。
「車の装備の1つとしてメーカーから用意されているものなので、それを使って車に悪いなんていうことはない」というような意見もありましたが、実際のところポルシェのマニュアルをしっかりと確認してみると:
『通常の発進に比べて、最大加速での発進が構成部品に与える負荷は劇的に増大します』
って書いてあるし!!
『負荷は劇的に増大』。ううーん。やっぱり、遊び心で、頻繁にやるようなことではないですよね^^ でも、1度くらいはやっぱりやってみたいです。
ちなみに「ポルシェでローンチコントロールをしまくったら、何回でポルシェが壊れるか」という、一般人では到底、身をもって実験できないようなことを、Road&Trackマガジンがポルシェ911ターボを使って、実験してくれている動画があります。凄い…。
これは2014年に、ポルシェ911の50周年を記念して行った実験とのことですが、この実験をやる際に、ポルシェの広報からは「ポルシェの虐待だ」と言われたのだとか。いや、本当に虐待という言葉がふさわしいかも…。ちょっとポルシェさん可哀想。しかしながら、その結果は「ポルシェ可哀想」という思いを打ち消し「ポルシェ凄い!」となるようなものだったのです。
ちなみにこの実験では、911の50周年を記念して、50回のローンチコントロールをする予定だったようですが、加速するのに夢中になるあまり、何回やったかわからなくなって、結局61回やったそうです(笑)。
そして結論。61回ものローンチコントロールをしても、ポルシェ911ターボは壊れなかった!他の車なら1~2回で車が壊れることもあるローンチコントロールなのに、61回連続でもまったく問題なかったポルシェは相当凄いようです。
また、この実験はプライベートな場所でやっているので「ステアリングから手を離して走る」ということをやっているのですが、なんとローンチコントロールを使用した、最大加速での発進でさえ、ハンドルから手を離していても「ポルシェはまっすぐ走っていく」と興奮されています。凄すぎる。
これにはもうとにかく、何から何まで「さすがポルシェ」と。もちろん、構成部品に与える負荷は劇的に増大すると言われていることなので、無駄にローンチコントロールはしない方が良いと思います。
しかしながら、実際にもしやったとしても、61回も連続でローンチコントロールを使用しても壊れることないポルシェは本当に凄いと、この実験をみて感じた方は多かったようです。
ローンチコントールをする際には安全第一で
さて、車にも負荷がかかり、また公道などでこの機能を使うと危ないということも、しっかり認識しておいた方が良さそうです。
マニュアルの安全性について書かれているる箇所にも、しっかりとそのことが明記されています。
- 発進時にローンチ・コントロールが作動していると車両は非常に早く加速します。特定の状況では(路面状態が悪いとき、集中力が低下したときなど)、車両の制御が失われたり、他のドライバーに危険がおよぶ恐れがあります。
- 路面状況や周囲の交通状況から判断して、安全か確保できる場合に限ってローンチ・コントロールを使用してください。
- ローンチ・コントロールを使用して発進するときは、他の通行者に危険がおよばないようにしてください。
というわけで、最後にこちらの動画も。街でちょっとかっこつけようとして、ローンチコントロールを使用して発進し…車のコントロールを失い、ぶつかってしまった例。※たぶんPSM(ポルシェスタビリティマネージメントをOFFにした状態でローンチコントロールを使用した模様)
というわけで、公道などではやはりこのローンチコントロールを気軽に試すことはやはりなさそうですが、いつか安全が確保できる場所で試してみることが出来る機会があったら、やってみたいと思います。楽しそうすぎる!!
★追記(2019.5.4)★
このブログを書いた約1か月後、チャンスがやってきてGT3でローンチコントロールすることが出来ました^^
関連記事:ポルシェGT3でローンチコントロールしちゃった