ポルシェ911 GT3 (997.1)で1,100キロドライブ

長岡花火を観に新潟県へ

日本三大花火の1つとも言われる新潟県長岡市で開催される長岡花火大会。

この長岡市での一大イベントは昭和20年8月1日に起きた長岡空襲の翌年に開催された『長岡復興祭』から始まり、今でも毎年8月2日・3日に戦争で亡くなった方の慰霊、世界平和を願う気持ちを込めて開催されているものだそうです。

よって開催日は「8月の第〇土曜日」とかではなく、必ず毎年「8月2日・3日」なのだそう。

今年は偶然にして8月2日・3日が金・土となったこともあり、物凄い数の方々が花火大会を楽しまれたのではないでしょうか。

そんな長岡花火を観に…行ってきました、新潟県！！

最初の計画ではBMW M3の自動運転を使って楽に移動しようなんて思っていたのですが、計画変更。

花火大会に行く2日前の8月1日に納車されたばかりの997.1 ポルシェ911 GT3で行ってみることにしました。

私は最初997GT3に対してなかなかの気弱さで「クラッチも重たいし、991からしかポルシェを知らない私にとっては古めのポルシェは難しそうだし、私はあまり運転しない(出来ない)かも…」とぶちぶちぶち。

このままではびびりまくってなかなか運転しないのではと思えたこともあり、今回思い切って997でいきなり長距離を走ることにしちゃいました。

まだレーダーもつけていなかったので、我が家のレンタカー用のレーダーを持ちだして養生テープでとめた仕様でのスタート。せっかくのGT3というカッコイイ車なのにいきなりなんかカッコ悪い(笑)。↓

都内から抜けるまでは夫に運転してもらい、私は途中の高速から交代。

初めて997GT3を自分でちゃんと運転してみて最も「ああ良かった」と最初に思ったことはバケットシートでも大丈夫だったということかな＾＾

今まで他の車でバケットシートで運転させてもらった時などは、高さ調整が出来ないことから私には座高が低すぎてクッションなどを入れないと運転しづらかったのです。でも997GT3のバケットシートは何も置かなくてもそのままで運転できたのでこれは助かる。

逆に背が高い男性の方などは、これ結構座高が高くなるのでは？って思っちゃったけど、そんなことないのかな。え、もしかして私の上半身がのびたの(やだー)？

最初はほとんどギアを変える必要がない高速で車の色々な感じに慣れたりしながら、途中渋滞に巻き込まれて重たいクラッチでの渋滞体験などもして、とにかくひたすら走りました。

走り始めてふと気づいたのが、変なのかもしれませんが、途中から私、クラッチとかステアリングの重たさがまったく気にならなくなっていました。

納車された直後に駐車場で一瞬運転した時は「クラッチ重！ハンドル重！」ってなっていたのですが、意外にもきちんと運転しはじめたらまったく気にならない。

渋滞だと左足が死ぬのでは…なんてびびってもいたのですが、これまた何なの？実は私の左足って筋肉すごいの(そんなことない(笑))か？なぜかまったく平気。逆にこの重ためのクラッチが楽しいというか、この車を運転する上で自然というか、そう、なんだか自然でした。

2時間くらいがっつり渋滞にはまったりもしましたが平気だったな。

シフトはカレラTのマニュアルなどはスパスパ入るわけですが、997GT3は「がっちゃん、がっちゃん」っておもちゃみたいにガチャガチャ変える感じで、これもこれはこれで楽しい。

997GT3で唯一「これは大変だ」となったのは車高かな。

とにかく低い。一応9cmと言われているけれど、もっと低そうに感じます。そしてこの車にはフロントリフターがついていない～。というわけで、そもそも納車時にも「リップは消耗品ですから」と言われていたこともあり、擦ることは気にしないことにしました。

いやもちろん思い切ってガリっ！と行くのは避けますが、ゆ～っくり行ってもする時はすると覚悟して生活します。綺麗に擦るのが目標。変な目標。

特等席からの長岡花火

長岡に到着し、向かったのはポルシェを通じて知り合わせて頂いた方のセカンドハウス的な場所。

今回こちらの方のおうちから長岡花火が見えるということでご招待頂いたのです。本当にありがとうございます。

到着したらすでにお仲間の皆様たちが飲まれていて楽しそうな雰囲気。お子様たちも参加されていたので、お子様たちがパリオリンピックを見ている隣で大人たちはエッフェル塔のシャンパン＾＾

この日、夜にまた運転があるので飲まない予定だったのですが夫が運転するから飲んでいいよと言ってくれたので…すんなりお言葉に甘えさせて頂きますと、しっかり飲ませて頂いちゃいました。

色々と美味しいお酒を頂き、素敵な皆様とのひと時で本当に最高。

花火の時間になったら屋上にあがります。日が落ちたこともあり暑さも問題なく最高の場所からの花火観賞です。もう最高すぎ。長岡の花火をこんな特等席からお酒を飲みつつ観賞できるだなんて。

花火スタートは19:20。

想像以上に目の前にどどーーんと大きな、綺麗な花火たちがどんどんあがりました。本当に綺麗。

長岡の花火、花火ごとにスポンサーがついていてそのスポンサー名と花火の説明が毎回打ち上げ前に入るのですが、そのアナウンスが毎回終わる時に「打ち上げ、開始でございます」と言われるのが独特でなんだか良かったな＾＾

「打ち上げ、開始でございます」のあとにドドーンと、今説明を受けたスポンサーの花火があがるのです。

さらにその中でも物凄いの(大きい三尺玉かな？)があがる時には警報がなるのです。これ、あとから調べたら空襲警報だそう。

今ではこの警報がなると「大きい凄い花火があがる！」とワクワクできるものになっているのが、とても平和で良いことだなと改めて思えた花火大会でした。

ちなみにこの大きな三尺玉を3連発であげられたのは「原信」さんというスポンサー様。

一緒に花火観賞していたお子様たちが「おーさすがハラシン！」「やっぱりハラシンだよね」と楽しそうなので聞いてみたところ原信さんとは新潟では誰もが知るスーパーなのだとか。

へ～。いや、でも原信さんの花火は本当に凄かった。この日1番だったんじゃないかな。次に新潟に行くことがあったら原信さんでお買い物してみたいと思います＾＾

長岡の花火を観せて頂いて本当に素晴らしかったのが、花火そのものももちろん美しすぎて凄かったのですが、感動したのはそれだけでなく花火がドーンと打ちあがっているその空に東京とは比べものにならないくらいの星空が広がっていたということ。

花火が上がっている瞬間こそは見えないものの、花火が一瞬とまってあたりが暗くなるとそこには星空が広がる。肉眼でこんなにも綺麗に星座が見えるのかと驚いたくらい綺麗でした。

花火のあとはシミュレーターなどでお子様たちが遊んだり(※お部屋など許可を頂いて掲載しています)。

そのシミュレーターで遊んでいる隣をふと見ると、そこにはこうしてポルシェがどーんと。素敵すぎるでしょう～＾＾

こちらに停められていたのはポルシェ911 スピードスター。マイアミブルーのスピードスターなんてなかなかお目にかかることがないですよね。めちゃめちゃカッコ良かったです。

こんな風にポルシェに見つめられながらシミュレーターをして…なんていう日々だと、私だったらもう永遠に引きこもって飲んだくれてしまいそう(笑)。

何もかもが素敵すぎて、そんな素敵な環境で素敵な方々と美味しいお酒やお食事たちとともに最高の花火観賞をさせて頂き、感謝してもしきれないほどの体験をさせて頂きました。ありがとうございました＾＾

続いて石川県へ

さて、私は酔っ払いなのでここからの運転は夫にまかせて移動です。

車に乗ってしばらくしたら完全に爆睡な酔っ払いな私でしたが、それでも時々に聞こえる997の音で目が覚め、うとうとしながら997の音を聞いて「はぁ、最高だな」と寝落ち。

高回転になった時のリアルな997 GT3のエンジン音でふと目覚めて、それをBGMにまた寝られるなんてなかなかの幸せです。

というわけで、夜な夜な夫が運転してくれて到着したのは石川県。

石川県で1泊し、朝からまたさっそく行動開始です。

初めてのフラップ式パーキング。ゆっくり確認しながら停めてみましたが、これも問題なし。

朝からどこに行ったかというと、近江町市場です。ぬふふ。朝からお寿司など堪能して最高。

続いて石川県で行きたい場所があったので、そちらへ向かいました。

自然の中に車を停めていて帰ってきたら何やら虫さんが。ハチっぽく見えてハチではなさそう。なんだろう。

黄色の車には虫が寄ってきますよ、とは聞いていましたが、確かに今までの他の車以上に虫さんが寄ってきていたような気がします＾＾

黄色といえば、ガソリンを入れた時にもハイオクの給油ノズルの色が黄色なので「おお。黄色と黄色だ」なんてことにも感動したりして単純(笑)。

そしてガソリンといえばもう1つ感動したのがガソリンタンク容量。知らなかったのですが997GT3のタンク容量って90Lなのですね。どうりでガソリンの減りが少なかったわけです。

「黒カレラより燃費悪そうなのに、これだけ走ってまだガソリン半分もある？」なんて途中思っていたのですが、ただ単にいっぱい入っているからだった(笑)。

まあ、それでも高速中心で走っていたら燃費は9.6km/Lとかになってたかな。悪くないと思います。

最後は静岡県へ

石川県での用事を終え、そこから岐阜県→愛知県と通って一気に静岡県へ。

今回のドライブでは最後に静岡県でお会いしたい方が2名いたので、そちらにご挨拶してから帰宅したかったので。

お1人は以前から大変お世話になっていた方が静岡に移られてしまってからお会いすることが出来ていなかったので、その方を訪問。久しぶりにお会い出来て、お元気な姿を拝見することが出来てとても嬉しかったです＾＾

そしてもうお1人は以前も訪問させて頂いたミルクフラワーズというお花屋さんです。

色々なポルシェでのご縁でつながれた方であり、今回もまた久しぶりにお会いしてお互いの車事情など色々と話せて楽しかった！

新潟県に行くことから始まった今回の1泊2日ドライブでしたが、最初から最後までとても充実した楽しい時間をすごすことが出来ました。

ドライブした合計距離は36時間の旅で1,100キロちょっと。

夫と交代しながらの運転ではありましたが、私も少なくとも600キロくらいは走っているかと思いますので、本当に一気に997 GT3に慣れることが出来たと思います＾＾

もちろん、サーキットを走るとかが出来るほどの「慣れ」ではありませんが、普通にロングドライブを楽しむくらいであれば慣れたと思えるくらい、自然に運転出来るようになりました。気持ち的にも「運転できないかも」という不安がなくなりました。

997.1 ポルシェ911 GT3で走ってみた感想

すみません、このブログを長くみて下さっている方ならご理解頂けるでしょうが、私は車の性能や走行についてカッコ良く的確に表現したりすることが出来ません(笑)。

すべて自分の感覚でしかわからないので。

でも私の鈍感な感覚からすると、997 GT3は運転しづらいなんてことはまったくなく、MTもエンストしそうになることもまったくなく、重たいクラッチとステアリングもそれがしっくりくると思えるほど自然で、とにかく運転していて楽しいポルシェだと思います。

エンジンスタート音は静かめで、走行している間も991.2 GT3よりも静かでガチャガチャ音もないなという印象でしたが、4,000回転以上になるとさらに良い音に。

そして「あまりうるさくないな」なんて思っていたのですが、帰ってきて試しに黒カレラ(991.2ベースカレラ)をちょっと運転してみたら車内から聞こえる音は「あれ、黒カレラさんこんなに静かだったっけ？」と思ってしまったくらいなので、実はやっぱりGT3のずっと響いている低音なエンジン音は結構なものだったのかもしれません(走りすぎて最後もう感覚が麻痺してただけかも(笑)？)。

そして今度は逆に黒カレラのステアリングの軽さに「軽っ」ってなったのでした(笑)。

黒カレラは加速すると氷の上を滑っていくような感覚なのに比べて、997 GT3は実際の車重の話ではなく、感覚として何というか車体がずっしり地面に安定しているような重たさを持ちながらも軽快に走るというか、全然違うのに両方ともがやっぱり『ポルシェ』でそれぞれが、それぞれなりにとても楽しい。

997 GT3を知る、とても楽しいロングドライブでした。最高の997 GT3と、最高のポルシェや車でつながれた皆様との最高の2日間。

今回お会いした皆様、本当に何から何までありがとうございました！997.1 ポルシェ911 GT3も最高＾＾！

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