クリストフォーラス (Christophorus) 382号に掲載された記事から
2020年2月14日。
バレンタインデーということでポルシェ公式サイトにバレンタインの日のストーリーとして、ポルシェの雑誌クリストフォーラス382号に掲載された記事が再掲されていたので、見てみました。
ポルシェ愛のお話です^^
Valentine's Day special: Journey through Time
ビル・マッキーチャン(Bill MacEachern)氏がいかにポルシェと愛し合ってきたか…という『singularly long-lived love affair with his Porsche 』 のお話。
フルストーリーはこちらで: 時間旅行
彼がポルシェ911を初めて試乗したのが1970年。真っ赤なポルシェ911T。
※ポルシェジャパンサイトでの日本語訳では『初めて手に入れたのがポルシェ911T』と書かれていますが、原文では『test-driving a Porsche for the first time in 1970—a red 911 T 』となっていることから、たぶん試乗しかしていないと思うので、そちらを採用しています。
その後、販売が開始されたポルシェ930ターボを見た彼は、もう、その車以外考えられなくなってしまったそう。
結局、ミッドナイトブルーのポルシェ930ターボを購入するに至ります。「他のモデルで自分の人生、幸せになれるのか?」と自問し「他のモデルでは幸せになれない」と。
"MacEachern was in love. For all time.”。そう、彼は、彼のポルシェ930ターボと恋に堕ちたのです。永遠に。
あ~、わかるな~、わかるな~って思いながら見てしまいました。
いやいや、もう私みたいなポルシェ新参者が「わかる」なんて言ってしまうのは大変おこがましいとはわかっているのですが、でも「was in love, for all time」にはやはり共感しかないのです。
1973年 0キロ
彼がポルシェ911ターボを注文した年。
1976年 23キロ
1976年5月に、その車がドイツからやってきたそう。
注文から3年越し??シリアル番号がついていて、ポルシェ930の製造のうち350番目というナンバーになっていたそう。
最初の納車時に自分のポルシェ930ターボを見た時「あれ、色が違う」と落胆したそうです。
でもそれは、長い旅のせいで車にホコリが積もっていたからだったのだとか。いかに様々なことに時間がかかった遠い昔の時代のことなのかがわかります。
4,312キロ
ポルシェ930が4,312キロになった時、Lyseという女性と結婚。何がすごいって、結婚した時の走行キロ数をちゃんと記録(見ていた)ということかな^^ ポルシェ愛すぎる~。
1978年 13,800キロ
この頃になると、彼の息子が彼のビジネスを手伝い始め、現在ではその息子さんがジュニアCEOになっているとのこと。
さらには同年、次男はポルシェ935でレース参戦し、優勝。父親からのポルシェ、レースへの想いというのが次の世代に受け継がれています。
1981年 88,713キロ
次男のブライアン氏は、1981年にレースに参戦してから、ずっとレースに参戦し続ける生活。
ポルシェ930ターボは、彼らの父親であるMacEatiernnが亡くなったあとにも、家族に所有し続けて欲しいと思い始めたそうです。
その気持ちもわかるような気がします。
もし、このまま私が今の黒カレラを所有し続けることが出来たのであれば、ずっとずっと私がいなくなっても大事にしてもらいたい…って思ってしまう自分もどこかにいます。
ただ、とはいえ日本の(さらには特に土地がない都内だと)、所有しているだけでも色々と大変かと思うことから、子供たちにとってただ私の想いが重荷になるのもいやなので、そうはしないですが…^^
2009年 850,000キロ
2006年の641,312キロ時点での故障に続いて、2009年にはSUVとの衝突事故に。ドライブシャフトが破損、フェンダーは凹み、コントロールアームが折れるほどの大きな事故だったそうですが、なんとか復活。
2012年 1,000,000キロ
凄い!
桁が違いますね。100万キロ。
アメリカはペンシルバニア州のイベントに向かう途中で、100万キロを達成したそうです。その後、彼の暮らしている街であるカナダはトロントに戻ってからシャンパンで祝杯をあげたのだとか。
100万キロはさすがに感動ですね~!
2020年 1,253,584キロ
そして、2020年現在。こちらのお車の走行距離は約 779,000マイル(約1,253,584キロ)となっているそうです。
そして、もちろんその距離はまだまだ伸び続けているとのこと。このポルシェ930ターボには、今だにほぼ毎日乗り続けているそうです。
とにかく、彼にとってポルシェ930ターボはなくてはならないものであり、また、彼にとっては他のどんな現代のスーパーカーにもかえることが出来ない、唯一のポルシェ。
ここまで愛するポルシェに出会えたというのは、本当に奇跡としか思えなければ、そのような出会いをすることが出来たことが、客観的に見ていて本当に羨ましくも思えるくらいです。
Happy Valentin's Day
私も自分のポルシェ911が大好きすぎて、出会えたことに日々感謝していて、まさにポルシェ911は、今の私にとって、かけがえのない存在です。
それでも、100万キロを越えるくらいまでずっと一緒にいられるのかというと、そこまではわからない。
『ポルシェ愛』。
それって、自分の元に来てくれたポルシェを、たった数か月で手放してしまったとしても、その所有期間に自分のポルシェが大好きで楽しめていたなら、それも愛だと思います。
そして、100万キロ以上ずっと毎日乗り続けていていて、ずっと自分のポルシェが大切で大好きというのも、それも愛。
何に正解、不正解があるわけではないと思っています。
ただ、でもとにかく、どういう形であるにしろ、こういうポルシェへの純愛をみると「ああ、なんかいいな」って思うことは確かです^^
バレンタインの夜、酔っ払いでポルシェ愛について語ると、意味不明でごめんなさい^^
とにかく、皆さまにとってのバレンタインデーが素敵なものであったらなによりです。
Happy Valentine's Day to everyone, ... and especially to my loved ones. Thank you for being there for me.