突然パワーロスする可能性、ソフトウェアアップデートが必要
いつも海外でポルシェにリコールがかかっている時なども、それぞれのモデルや年式、国の違い、さらにもっと細かい違いによってリコール対象となる車が変わってくるので、海外で話題になっていても特にこのブログにはリコールに関しては書かずにきていました。
けれど、今回のタイカンのリコールについてはワールドワイドにおけるMY20とMY21のタイカン『約43,000台』が対象とのことで、これはすでに納車されているタイカンのほとんどを占めるのではと思われたことと、今回はポルシェAGが全体に向けて公式にプレス発表されたので書きたいと思います。
2021年3月に国道交通安全局(National Highway Traffic Safety Administration)により調査がされていたタイカン(1月にも調査があったのですがそれが今回の件と同じかは不明)。
今回調査対象となっていた問題は「突然のパワーロス」。場合によってはパワーロスしたあとに復帰することも出来ないこともあったというもの。
ポルシェいわく、タイカンのモータージェネレーターユニットの制御電子機器に対するアップデートを行う必要があるとのことで、このアップデートは『本当は故障していないのに車が故障したと思ってしまうような誤警報を防ぎ、突然のパワーロスとならないようにするもの』とのこと。
というわけで、MY20とMY21のうち対象となるタイカンにパワーエレクトロニクスとエンジンコントロールユニットのソフトウェアを更新する為のリコールをすることになったそうです。
すでにソフトウェアは作られていて、本番環境でもテスト済み。(たぶんドイツでは?)もうこのアップデートを行った車両たちも多くいるそうです。
さらに今後納車されるタイカンたちには納車前にこちらのアップデートが施されるので、納車時にはこの問題はなくなっているとのこと。
このソフトウェアアップデートは遠隔で出来るものではないそうなので、ポルシェセンターに持ち込んでのアップデートとなるそうで、ポルシェAGいわく所要時間は約1時間ほど。
対象となるタイカンを所有されている方には、近いうちに連絡が入るのではないかと思われます。
出典:
◆(公式) Porsche calls Taycan vehicles to the workshop
◆ Porsche Taycan Recalled Worldwide Due to Sudden Power Loss