ポルシェの電気自動車タイカンを充電するための充電口
あああ。
これ、皆さまにとっては常識のことであるのかもしれませんが、ぼーっと生きている私は、またしても、ポルシェタイカンに関する、この、とある事実に今まで気づいてもいませんでした。
ポルシェのことは大好きで、タイカン含め、色々なモデルを眺めることは多いわけですが、私の場合、あくまでも「素敵すぎる…(ため息)」と、その形状を自分の好きなように、自分が見たいようにだけ見て、ポルシェの「存在を感じ」ているのです。それが好き。
だから実は、細かい部分とかをあまりきちんと気にしながら見ているわけではなかったりもする…のです。
見る時は変態的にピンポイントで気になるところを見たりするのに(笑)。
タイカンの充電ポートはボディの左右にあった
今回、私が何に気づいたのかというと、それは「タイカンの充電ポート口(いわゆるガソリン車でいう給油口)は、車体の左右両側にある」ということ。
言われてみれば確かに、タイカンの充電ポートは「右側」にあったり、「左側」にあったりする画像を見てきてはいたのです。
でも、それらを見ていても、特になーんにも深く考えず、漠然と「右ハンドルと左ハンドルの車の差くらい」(なにそれ)というか、なんだか、私にとっては充電ポートが左右のどちらかにあるということは、ほぼ気になっていなかったのです。
タイカンが発表されてから、マーケティング画像として使われているタイカンの画像では、車体の右側についている充電ポートが紹介されていることの方が多かったような気がしますし、充電している様子をうつしているものも、やはり右側のポート利用が多かったように感じます。
だから、なんとなく無意識に「タイカンの充電ポートは車体の右側にある」と思いこんでいて、たまに左側にある充電ポート口を見かけたとしても、そのことを気にするほど、実際のところ、私の目には入っていませんでした。
あ、はい、ごめんなさい、すべて私が無知であったことの言い訳です(笑)。
気づかせてくれたのはピンクピッグのタイカン
今回、なぜこの充電ポートの口が気になってしまったのかというと、ことの始まりはこちらのピンクピックバージョンのタイカンを見た時でした。
このピンクピッグ・タイカンの「右側にある充電ポート」が開けられた時の画像を見た時に「あ、なんだか充電するところの下部分が、ピンクピッグだけにブタさんの鼻みたいに見える^^」って思ったわけです。
大変くだらないことではありますが、でも、これによって私の頭の中には「タイカンの充電口はブタの鼻みたいになっている」ということが刷り込まれたのです(笑)。
そんな日から数日たった時のこと。
ふと、インスタグラムにあげられていた、タイカンの充電ポートが閉まる時の動画。masami.kumagai_kyoto様のインスタグラムにアップされていたものとなります。
それがこちら↓
ポルシェセンター京都に展示されていたタイカンのようです。
私はこの動画を見た瞬間、違和感を感じたのです。「なにか違う」
そう、それが「あ!!!あの、豚さんの鼻がないじゃない!」ということ。
ここからが、いつもの通り「気になったらとまない」性格なので、なぜこういうタイカンの充電ポートの形状に違いがあるのかを調べてみました。今までテキトウすぎるほど、何も気にもしていなかったのに…。
充電方式、充電ポートの形状は国によって違う
さて、そして調べてみた結果、見つけたのがこちらのわかりやすい画像です(出典:An Extremely Detailed Look At The Porsche Taycan's Engineering Designed To Take On Tesla) ↓
そう、タイカンを充電するその規格は、各国によって違い、それにより充電口の形状も違うのです。そのことを表した図です。
タイカンが世の中に向けて公式に発表された直後から、マーケティングに使われていたタイカンたちは、だいたいがヨーロッパ(もしくはアメリカ)仕様のものだったのではないかと思います。
「実は国によって充電のタイプや、それによる充電口の形状も違っている」という、言われてみたら当たり前の事実でさえ、私は気にもしていなかったので、あえてその違いたちに気づいてもいませんでした。
ヨーロッパ、アメリカ仕様だと、車体の右側にある充電口の方にブタさんマークがある形状の急速充電規格「CCSタイプ1(または2)」となっています。→CCS:Combined Charging Systemの略。
(※ヨーロッパで右ハンドルの車の場合のみ、CCSは反対側の左側)
なるほど、だから急速充電推しのマーケティングから、右側の急速充電の方の充電口を利用したり、見せている画像の方が多かったわけですね。今更、納得。
そして日本のタイカンの場合の充電仕様はこちら↓
この画像だと、上部にある充電口の説明の図と、実際、車の左右につけられている充電口のが逆になっているので非常にわかりづらいのですが、日本仕様の場合
- タイカンの右側→普通充電 (タイプ1)
- タイカンの左側→急速充電 (CHAdeMO)
となっています。
ちなみに、こちらがポルシェの公式サイトにあげられていたタイカン右側の充電ポートの写真。こちらは右側に急速充電がついている仕様のようですが、そのブタさん部分は隠されているようになっていました。↓
ヨーロッパなどでのブタさんの鼻仕様のチャージ・ケーブルはこのように、ブタさんの鼻にちゃんとささる形状(出典)↓
※もちろん、ヨーロッパやアメリカ仕様でも、このブタさん充電器の反対側に設置されているポートには、ブタさんがいないシンプルな普通充電の形状となっています。
そしてこちらが、ポルシェアジアパシフィックに掲載されていた急速充電側に使われているチャージング・ケーブル形状。
確かにブタさんの鼻のところにコネクトする部分がない!↓
※詳細がわからないので、もしかしたらこちら↑は急速充電規格ではなくて、普通充電のケーブルなのかもしれません…が、とにかく形状の違いがあるということがわかるかな、とご参考までに。
今回の疑問の流れ
このように「タイカンの充電口にブタさんの鼻があるか、ないか」を最初に疑問に思って調べ始めた今回の疑問。
結局のところ:
- ん?タイカンの充電口の形状に違いがあるの?
- あ、国によって仕様(規格)が違うから、充電口の形状も違うのね!
- え、普通充電と急速充電は、それぞれのポートが車の左右に設置されてたの??
- わ、タイカンの充電口って車体の片方ではなくて、両側にあったのね!
…という、長い流れを経て(笑)、「タイカンは左右に充電口がある」という発見(?)に至ったのでした^^
タイカンの左右にある充電口を確認
最後にしつこく確認してみます。タイカンのコンフィギュレーターで見てみました。
まずはタイカンのボディの左側を確認。うん、充電口があります。
そして、反対側のタイカン右側のボディも確認。あああ。ホントだ、疑っていたわけではないけれど、こちらにもちゃんと充電口がある!
今まで一般的なガソリン車にしか乗ってきたことがない私としては、自分の中で「ガソリンの給油口は、車の右か左のどちらか片方にしかない」というのが暗黙の常識となっていた為、まさかの「充電口が左右にある」とは思ってもいませんでした。
左右の充電口を何度も見ていたはずではあるのに、人間、気にしていないと、気づかないものなのですね~(ぼーっとしている私だけかな(笑))。
なんとも無知すぎることを、また改めて知った今回の出来事でしたが、私としては色々とスッキリとしたので良かったです^^!