フェイク音だけれどホンモノから録ったV8エンジン音
もうすぐ発売となるといわれているポルシェのフル電気自動車版のカイエン。
このEVカイエンについて「V8エンジンの疑似音が採用される」との報道がありました(公式発表ではありません)。

英国メディアのAutocarが先日イギリスで開催されたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでこの新しく発表される予定のカイエンEVに試乗されている時に、スピーカーから流れてくるサウンドがV8エンジンの音であったと言われているのです。
しかもその音は「本物のポルシェV8エンジンの音」であったとのこと。

つまり、電気自動車なので実際にはV8エンジンの音はしないはずなのでフェイク音ではあるのですが、そのフェイク音は本物のポルシェのV8エンジンの音を録ったものなので、その音自体はフェイクではない…という。
ややこしいけど(笑)。
すでに今までポルシェが一般的に量産車として出されてきているフル電気自動車の「タイカン」と「マカンEV」においては、どちらも独自に開発したサウンドが採用されていて、その音はなんとも宇宙的だったりの新しいもので「内燃機関のエンジンの音」ではありませんでした。
今回のカイエンEVのスピーカーからは今までのポルシェの電気自動車にはなかった内燃機関エンジン音が流されるというのであれば、今までの電気自動車の在り方とは違う感じでカイエンEVを推してくるのかな。

ちなみに、あえてギアシフトを演出するような『フェイクギア』は、ポルシェ的にはそれはそれこそ『フェイク』と見なされているので、今回のモデルにも採用はされていないようです。
以前、ポルシェの開発ドライバーであるLars Kernさんが2024年にオーストラリアのメディアに対し「ポルシェは自社のEVに偽のギアシフトの開発は進めない」ということを言われていますので、今後もフェイクギアが採用されることはないかと思われます。たぶん。
実際、最終的にこのカイエンEVが発売されるようになる時にグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでの試乗車に搭載されていたV8エンジンサウンドが本当に採用されるかどうかもわかりませんが、もし採用されるとしてもポルシェは「あくまでも(内燃機関エンジンの)演出はするけどもフェイクは作らない」といった感じなのでしょうか。

ちなみにV8エンジンサウンドの搭載が採用されたとしても、オプションで切り替えられるかと思いますので、必ずずっとV8サウンドになるものではないと思います^^
ポルシェの電気自動車って乗っていても、変に「うわ、電気自動車だ」って思うようなことはなくて、どちらかというとしばらく運転していると電気自動車であることを忘れてしまうくらいなので、そこにカイエンのICEサウンドで走ることになったら、もう私の単純な脳なら普通にガソリン車と思いこんじゃうかも(笑)。
出典:The Electric Porsche Cayenne Will Have Fake V-8 Noises
関連記事:
◆2025年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでのポルシェたち
◆ポルシェのフル電気自動車カイエン(カイエンEV)は2025年末にアメリカ西海岸で発表
◆まだ発表前のポルシェ・カイエンEVがひっそりとヒルクライム記録を更新