飛び石でコンデンサーからエアコンガス漏れ
中古で昨年購入させて頂いた997.1型のポルシェ911 GT3、最初は「私には運転できないかも~」なんて恐れていたわけですが、納車されて最初からいきなり1,100キロドライブに出かけてみたこともあり、結構すぐに慣れて「これは楽しい!!」ってなってしまってかなりのお気に入りになっているポルシェです。
そんなわけで私が1人でどこかに行く時にもちょこちょこ使ったりするのですが、ある日楽しく運転してとある場所へ行き(高速道路利用)、さあ帰ろうかとまた自宅へ向けて帰っていた時のことです。
高速道路を走っていた途中から、だんだん車内が暖かくなってきたのです。
その日は快晴の日。
「あ~、良いお天気だな。そりゃ車内もあったかくなってくるよね」と何も疑わずにエアコンの設定温度をさげます。

しかしながら、車内の気温は上がっていく…。
「ん?これなんかおかしくない?」
そのあとしばらくして自宅についたのですが、その時点でエアコン温度設定は最低温度の「LO」になっていたというのに出てくる風は普通に冷たくはないものでした。
ここで「もしかしてA/CがONになっていない?」という疑問が。
997型ポルシェ911でエアコンをON/OFFにする方法
次に悩んだのが「あれ、これどうやってエアコンをオン/オフにするの?」ということでした。
最近の車では「A/C」みたいなボタンがあったりして、それを押すことでエアコンがONになったりOFFになったりしますよね?
997.1 GT3ではそのA/Cボタンを探してもないのですよ。
だから「もしかしたら私が何か間違えてボタンを押してしまってエアコンがオフになってしまったことで今はただの送風モードになっているのでは?」と思いつつも、どこでエアコンをオン・オフするのかがわからない。

結局、ディーラーさんに「エアコンが効かなくなったっぽい」という相談と共に、どこでエアコンをON/OFFするかを聞いちゃったわけですが、こちらが997のGT3のエアコンをオン・オフにするものでした。
それがこの「ECO」というボタン。
なんなの、ECOって!
A/Cにしておいてよーと思ったりもしたのですが、この「ECO」がONになってボタン右上のライトが点灯している状態だといわゆるエアコンオフ(コンプレッサーが動いていない)とのこと。
逆にいうとこのECOをOFFにしてあれば、通常であればエアコンが効くということになります。

というわけで、このECOボタンはOFF状態で気温最低のLO、送風量MAXで試してみてもやっぱり出てくる風は冷たくなく普通の空気が流されているだけという感じであったことから「これはエアコンガスとかがなくなったのかな」なんて気楽な気持ちでポルシェセンターへ入庫です。

でもね~、残念ながらエアコンガスがなくなっていた…のは正しいのですが、それはただ減ったのではなく「漏れていた」からでした。

ここ、赤で丸く囲ったところですが少し明るくしてみましたがわかるでしょうか?
コンデンサーが普通にばっちりもう丸見え状態なのです。
ここにどうやら飛び石をもらったようでコンデンサーに穴が開いてそこからガスが漏れたみたい。

最初は「どこからガスが漏れているかを見極めるには、ガスに色がつくものを注入し、数週間したら漏れている位置にその色がつくことで判断できるので今日はまずその色をつけるものを入れますね」ということだったのですが…。
ガスを入れて頂いて、そのあと私がいったん帰宅出来るように準備して下さった瞬間にもう「え!」っていうはやさでガス漏れ箇所がわかったそうで(笑)。
通常、数週間かけて「あーここから漏れてますね」がわかることが多いそうなのですが、今回は色をつけた瞬間に左前のコンデンサーからガスが漏れ漏れなのがわかったとのこと。
ひどい(笑)。
緑色なのが見えるでしょうか?↓

実際、ガスも新たに入れてくださった直後であったのですが、もうエンジンをかけたら普通にこの左前のコンデンサー部分から「ぷしゅーーーーー」ってガスが漏れまくっている音まで聞こえました。
というわけで、やっぱり今回のエアコン故障(?)は完全にこの左前のコンデンサーへの飛び石によるものだったようです。
数週間かかることなく原因がわかってくれたので、ある意味私も時間の無駄もなく大変助かりました。
というわけで、結局このまま直して頂くことに。暑い夏になる前で本当に良かった^^

997 ポルシェ911 GT3のフロントグリルにグリルネットを貼る
エアコンが効かなくなったガス漏れの原因となる箇所もすぐに特定できて、そこに関してはポルシェセンターにて直して頂けるので一安心。
そしてさらにここで1つ、この飛び石の話をとある方にお話したところ「今後もまた飛び石で同じようなことになる可能性もあるからアミ貼っちゃえば」と言われたのです。
またまた、そんな私にとって新しい情報を入れてくれちゃうなんて。
それを聞いた瞬間「え、それ最高の対策だしやりたい!」ってなっちゃいました。
そこからまた色々と調べます。997 GT3用に作られたグリルメッシュ(グリルネット)もあるようなのですが今では海外含め在庫切ればかりとなっているし、そもそもあったとしても結構お高い。
さらに調べていくと「自分でホームセンターでネット買ってきて貼ったよ」という人も色々出てきて。
うんうん、はい、私も購入してみました。ネットで1枚4,000円くらいのものです。

サイズは自分でGT3のフロントを測って余裕を持って2枚買ったのですが(120x40㎝を2枚)、最終的には1枚で足りました。
ちなみに色々と調べていると「丸めてネットを送ってくるところはネットをまっすぐに直すのも大変」というレビューも多くみたので、今回は丸めずにちゃんと平らなまま送ってくれるところを選びました。
さらにポルシェのメカニックさんにも相談したりしてメッシュのサイズは6mmx3mmの細かいものに。

で!!
こちら、ちゃんとバンパーをはずした状態で裏側から貼って頂きました(そこは自分でやっていないんかい(笑)!)。
つけ方としては、私からも強力な両面テープをお渡ししていたのですがさらにその薄めなものを使って下さったとのこと。
今回こちらのネットを貼って頂いた方は、特に他にこのネット貼りのオーダーを受ける気はないとのことから残念ながらご紹介することは出来ませんが、本当に物凄く物凄く素晴らしく丁寧に美しく貼って下さいました。

ぱっと見ただけでは以前と変わらないように見えるかもしれませんが…

まずは最初のネットを貼っていない状態を見て頂きたく思います。
こちらがフロントの中央部分。

ちょっと強引に明るめにしてみるとわかるかな、こんな感じ↓

こちらが左右の開き具合↓

明るくすると「うわ、もう石でもなんでも飛んで来たらそのまま全部当たるじゃん!」っていうくらい、パカーンと開いています↓

それが、ネットを貼って頂いた施工後はこちらですよ、これ!!

わかります??細かいネットが貼られているの。左右と中央部分にも。

これがもう本当に物凄く美しく貼られていて、軽く押してみてもばっちりとまっている状態で、どこからどう見ても「997専用に作られた、あのお高い製品ですよね」と思えるような仕上がりに。

ネットで4,000円で買ったネットとは思えません。

これで今後も今までよりここへの飛び石被害について心配しなくて良くなりましたし、見た目もホントかっこよくなった!

遠目から見たら今までと変わらないかもしれませんが、近くで見た時は全然違いますし、なんといっても安心感が違う。
こんなにも美しく完璧にアミを貼って下さった方には本当にもう心の底から感謝しております。
本当に本当にありがとうございました!

エアコン(コンデンサー)を直して頂いたポルシェセンター高輪 小石川の皆様にも感謝です。これでこの夏もまた楽しく乗れそうです^^
ありがとうございました!
ちなみにこの997 GT3はすでにポルシェの保証期間外となってしまっているので、修理したりするのはすべて自費(保証対象外)。
あんまり壊れないでいてね~(笑)。
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