ポルシェの新車の落札価格としては最高額
映画カーズに出てくるポルシェ911 (996型)がモデルとなっているサリー・カレラというキャラクターの現代版を、ポルシェが992型ポルシェ911で作り慈善目的のオークションにかけるというお話がありました。
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その現代版サリー・カレラである『ポルシェ911 サリースペシャル』が2022年8月20日(土)にRMサザビーズのモントレーオークションにかけられ落札されたそう。
落札額はRMサザビーズによると、ポルシェの「新車」としては最高額となるものだそうで、その落札価格は360万ドル(約4.9億円)。
この時のオークションハウスは満員となっていて非常に緊張した雰囲気の中で開催されたとのことですが、最終的に落札された方は電話での入札者の方であったとのこと。
電話1本で約5億円のポルシェを落札!
オークションの場には、2002年モデルのサリーカレラ・ポルシェ911の車、そして映画カーズの制作に携わったオリジナルのチームメンバーも集まり再会を果たされました。
集まったメンバーには、サリーカレラの声優を務めた女優のBonnie Huntさんや、ピクサーアニメーションスタジオのフランチャイズクリエイティブディレクターのJay Wardさん、そして20年前にカーズのプロダクションデザイナーとして初めてサリー・カレラのスケッチを描かれたというBob Pauleyさんなど。
今回こちらの最新サリー・カレラを落札された方には、911本体だけではなく、このサリーカレラの為に特別にポルシェデザインによってデザインされた時計もついてきちゃいます。
時計のハイライトにはサリー・ブルーメタリック(車と同じ色)カラーも。
さらには同じくサリーブルーメタリックで塗装された特注のラックに収められたもう1つのホイールセットや、サリースペシャルな特別なボディカバー、そして今回のこの911が作られるまでの最初から最後までの制作過程やスケッチ等をまとめた本も。
RMサザビーズの方いわく、今回のサリー・カレラのオークションについては、開催日の前の週に沢山の問い合わせを受けたそうですが、さらに凄かったのはそこから開催日までの間で、ソーシャルメディアで話題になったことによりその期間でこのオークションへの関心度が一気に加速したのがわかったそうです。
もともとのコンセプトとして「映画カーズの中で人助けをしているサリーが、現実の世界でも人助けをすることが出来ないか」から始まっているプロジェクトであるので、今回の落札額についてはポルシェやピクサー、ディズニーは一銭も得ることなく、全額が寄付されることになります。
落札額が寄付されるのは「Girls Inc.」へと、もう1つはアメリカの「UNHCR」を通じてのウクライナの難民の人たちへの支援。
サリーったら、映画の世界から現実の世界に飛び出してきて(もちろん製作費はかかっていますが)約5億円を寄付金として集めて困っている人の役に立つことが出来たわけですから、それって凄い^^
このプロジェクトに関わった皆さまが想定していた「サリーとしての役割」を完全に果たしたわけで、これはチームメンバーの皆さんも嬉しかったことと思います^^
出展:(公式)Porsche 911 Sally Special sells for record $3.6 million at RM Sotheby’s Monterey Auction