昨年の夏から「2025年の1月にオークションに出されるよ!」と話題になっていたJerry Seinfeld氏所有の1969年型 ポルシェ 917K (シャシーナンバー022)。
スティーブ・マックイーン氏が主演された1971年の映画『栄光のル・マン』の主役車であったこちらの車、いったいいくらで落札されるのかを多くの方が見守っていました。
そんなこちらのオークションがついに終了し、その落札額が確定。
いや、落札額と言っては間違いで最終入札額がわかったということになるかな。その金額は『2,500万ドル』。
あまりに金額が大きすぎてパッとわからないのですが、本日の為替レートで計算してみると、その金額は日本円にして約39億850万円!
ちなみに同じく栄光のル・マンで使用された2台目の917K (シャシーナンバー024)は2017年のオークションで1,408万ドルで落札されています。
今回のオークションでは、入札スタートは1,500万ドル(約23億4,510万円)から。
スタートから2分もたたないうちに2,100万ドルまで入札額があがり、さらにまた2分弱のうちに最高入札額は2,500万ドルに。
2,500万ドルに到達してから3分間「誰か2,600万(で入札する人)はいないの?」とオークショニアが声がけをするものの、その後入札者は誰も現れずオークションは終了。
このページ最後にオークションの入札時の動画があるのですが、見て頂ければおわかりのとおり、オークション終了に近づくにつれなんとなく会場の雰囲気はしらけてきた感じにも見え、オークションが終了する頃には会場にはブーイングも。
というのも、今回のこの最終入札価格である2,500万ドルという価格はジェリー・サインフェルド氏が設定したリザーブ(最低落札額)に達していないとのことで、結果として917Kは誰の手にも渡ることなくオークションは終了になってしまったのです。
まあ、それはブーイングが出るのもわかる気もします。やっぱり見ている側としては「xxx円で落札!」「うわーーー!」みたいに盛り上がりたいところですし^^
さらに入札価格がかなり低かったならともかく、日本円にして約39億円の値がついたにも関わらず最低落札金額に達していないと言われたら、会場にいた方々からも「売る気ないんじゃないの?」との声も。
今回、落札者がいなかったからといってこのまま車がジェリー氏の元に戻されるというわけではなく、売れ残った車がまたオークションサイトで「bid goes on」というステータスになっていることから(2025年1月21日現在)、その後もメカム/オークションは入札者と交渉を続けることになるそうなので、結果としていつかは今回の入札額を超える価格で落札される可能性が高いようです。
ただ最終的にいくらで落札されたかは非公開のままになるのではとのこと。
ちなみにもう1つ出品されて話題になっていたポルシェ910の方も「bid goes on」ステータスになっていましたので、こちらも落札されなかったのかな。
出典:
◆Jerry Seinfeld's 1969 Porsche 917K Fails To Sell Despite Record $25-Million Bid
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