2027年型のポルシェカイエンクーペのフル電気バージョンと思われる車のスパイショットが撮られていました。
そのことが海外で記事になっていたのが2025年6月10日の出来事。

私はそれらの写真を見ながら
「またこの変なヘッドライト周りのカモフラージュしてるよね~、これつけるとめちゃカッコ悪くなるんだよね、ポルシェたち」
なんて性能とかとは関係ないどうでも良いことを考えていました。

そんなことを考えながら、とりあえず来るべき時期がくればポルシェから正式に発表されるわけだし…と記事を読み流して終わっていたのです。

しかーし。
翌日にまた新たなニュースが目に留まる。
そのニュースこそが「ポルシェのカイエンEVがひっそりと記録更新」というもの。
なんとまだまだ正式に発表もされていない、今までスパイショットしか出てきていないカイエンEVが先週末イギリスで開催されたShelsley Walsh Hill Climbで記録を更新してしまったのだとか。

このShelsley Walshヒルクライムというのは2025年英国ヒルクライム選手権の一部だそうで、当時のままのコースを現在も使用している世界最古のモータースポーツ会場なのだそうです。
最初にここを使ったという記録があるのは1905年8月12日とのことで、確かにそれは凄い。120年前!
今回このヒルクライムに登場したカイエンはもちろん、まだまだカモフラージュされた状態。でもあのカッコ悪いカモフラージュではなくて、ちゃんとカッコイイ感じのカモフラージュになっていました。
せっかくカモフラージュで走るなら、あのカッコ悪いカモフラージュの方で走った方が、まさかの記録を作った時に「え、あのカッコ悪いのが記録更新?!」っていうギャップ感もさらに増して良かったかもしれないのに~^^

今回登場したEVカイエンはポルシェのフォーミュラEプログラムの開発ドライバーであるGabriela Jilkova氏が運転。
フル電気自動車であるカイエンは全長914メートルのコースをわずか31.28秒という最速記録で駆け抜けられたそう。
このヒルクライムイベントにおいて今までのSUVでの最速記録であったのはベントレー・ベンテイガW12だったそうなのですが、その記録よりも今回のカイエンEVの記録は4秒も速く、かつポルシェの同じくフル電気自動車であるタイカンターボSの記録である31.43秒よりもわずかに速いというもの。

巨大なカイエンがタイカンターボSよりも速いヒルクライムタイムを出してしまうなんて。
もちろん、まだまだこちらのカイエンEVは市販される量産車ではなくあくまでもプロトタイプなわけですが、それにしてもタイカンよりも速いSUVとなったのは凄いですよね。
今後発表されるであろうカイエンEVは新型マカンEVと同じPPEプラットフォームをベースにすると言われていて、ガソリンモデルのカイエンと並行して2030年代まで販売される予定のようです。
出典:
◆The Porsche Cayenne EV Secretly Smashed A Record
◆Watch Out, Tesla Model X, the 2027 Porsche Cayenne Coupe Is Coming With EV Power
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