光を吸収するVantablack (ヴァンタブラック/バンタブラック)
少し前にBMWが、新型X6 (BMW VB X6)を「ヴァンタブラック/バンタブラック(Vantablack)」という色に塗装したということがニュースになっていました(正式には、この車はフランクフルトモーターショーで展示される予定)。
この『ヴァンタブラック』という色は、2014年にSurrey NanoSystemsという企業が初めて出したもので、人の目が捉える99.965%の光を吸収してしまうので、3Dのものが2Dに見えてしまうようになるものなのだそう。凄い塗装!!
塗装表面は人の髪の毛よりも5,000倍細いという、カーボン・ナノ・チューブで構成されており、それはなんと、1センチメートル四方にだいたい10億本のナノチューブが存在していることになるのだとか。
もう、想像つきません。どういう技術~。
このヴァンタブラックで塗装された車は、このBMW X6が初めてではないかとのことです。
今回利用された塗装はヴァンタブラックでも「VBX2」というもので、本来のオリジナルのヴァンタブラックだと、ほぼすべての光を吸収してしまうのに比べ、このVBX2のヴァンタブラックは「1%くらいの光」を反射させることが出来ることから、車の形状がなんとなくわかるようになっているそう。
車のボディには、ヴァンタブラックをスプレー塗装
塗装のやり方は、通常のペイントと同じようにスプレーで塗装。
まずは塗装されていない、もともとはブルーベースであったこちらのBMW X6↓
これに、ヴァンタブラックを塗装したくない部分にマスキングをして…↓
そこから、ヴァンタブラックをスプレー塗装。
こうしてみていると、ただ普通に黒のペイントで塗装しているようにしか見えないわけですが、でも。でも。でも。
これ、ヴァンタブラックですべてを塗装し終わると…↓
これです(笑)↓ いや、もう、見えないって!!!ライトあたっているのに!
この状態だと、マスキングした部分もとりあえず上から塗装されているので、もう完全に真っ黒。
1%の光が残っているとはいえ、本当に凄いです、これ。
真っ黒仕様のポルシェ911
真っ黒仕様な車が大好きな私は、過去にもネット上で真っ黒ポルシェを見ると「真っ黒、いいな~」なんて思って見ていたわけですが、もう比べ物になりません。
このあたりも、すでに「これはフォトショップされたものでしょ(=写真加工されているでしょ)」と言われている「真っ黒のポルシェ」なわけですが、フォトショップ(加工)されているとされているものよりも、ヴァンタブラックの本物の加工されていないBMWの方が真っ黒だなんて。
もう、そんなのを考えると「思いきって、自分のポルシェ911もジェットブラックメタリックではなくて、ヴァンタブラックにしちゃいたい!」なんて思い始めるわけです、私。
やってみます。
これが私のジェットブラックメタリックのポルシェ911↓
これを…ヴァンタブラックにすると…。
適当ですが、きっとこんな感じ^^+ホイールもブラックに↓
黒すぎ(笑)?いや、でもヴァンタブラックと比べると、実際、本当にこのくらい黒いですよね?光も吸収されてしまって、見た目に凹凸もない感じで。
ポルシェ911で「マットブラック+ブラックホイール+ヘッドライトも黒+テールパイプも黒+窓ガラスも出来るだけ黒く」にしたい願望が常にある私としては、やっぱり次に目指すは「ヴァンタブラックのポルシェ911」なのかな^^
いや、でもこれ、やっぱり黒すぎる(笑)?ヴァンタブラック塗装の車、まずは実際に自分の目で見てみたいです~。
出典:
◆ BMW X6 Gets Painted In Vantablack, The World’s Blackest Black
◆ Instagram @black_porsche_daily
◆ All black Porsche in Dubai