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地上で最も速い自動車「ブラッドハウンドLSR」とブガッティシロン、F1カーが一緒に走る

投稿日:2020年3月29日 更新日:

Bloodhound LSR

ブラッドハウンドLSRって聞いたことあるでしょうか?

地上を走る自動車として最速を目指しているチーム(プロジェクト)で、資金繰りに困りながらも、なんとか英国の起業家であるイアン・ウォーハースト (Ian Warhurst)氏がスポンサーになってくれたことで、プロジェクトを継続できているというもの。

こちらのブラッドハウンドLSRは、もう見るからに「車」というより「ロケット」^^。

目標は時速1,000マイル (時速1,600キロ)

このブラッドハウンドが最終的に目指している数値は、地上を(飛んだり、リニアモーターカーのような構造ではなく)、「走って時速1,000マイル(時速1,600キロ)」を達成すること。

ケタが違いすぎて想像もつきません。

メインとなっているのはロールスロイス EJ200 ファイタージェットエンジンで、さらに、Nammoロケットモーターが補完されているのだとか。

細かい構造はわかりませんが、こちらのお車(というの?)は、いわゆる普通のハイパーカーたちとは、その加速の仕組み&加速の仕方が全く違うそうです。

…って、ここまで凄いロケットみたいな車だと、まあド素人の私でさえ、普通の車とはなんだか違うだろうな、というのは想像がつくような気もしますが^^

今回、その加速の仕方の違いを見せてくれている動画が公開されました。

以下4台の車を同時に走らせ、ドラッグレースをさせてしまおうというもの。

  • ブラッドハウンドLSR
  • F1カー
  • ブガッティ・シロン
  • 一般公道車

ブラッドハウンドLSRと、ブガッティシロン以外の2台は、非常にざっくりとしていて「フォーミュラカー」ということと「一般的な公道を走る車」としか公表されておらず、そのメーカーやモデルはわからず。

一般車(Standard Road Car)」って何を使ったのでしょう…?

ブラッドハウンドLSRのドライバー

ブラッドハウンドLSRを運転(操縦)したのは、ロイヤル・エアフォースのパイロットであるアンディ・グリーン(Andy Green)氏。

こんな凄い車(?)を操縦できる人はそう何人もいるとは思えないので、こちらのドライバーがさすがのエアフォース出身の方というのも納得です。

地上にいながらして「音速を越す超音速(supersonic)」をハンドルすることになるわけですから。

ドライバーシート(というより、コックピット?)はこのような感じ↓

以前、フォーミュラカーのシミュレーションカーに乗らせて頂いた時、「わ、こんなにドライバーシートの角度は寝ているんだ」って思ったことがあるのですが、こちらのブラッドハウンドもさすがに物凄く寝ているような体勢。

ブラッドハウンドLSRでドラッグレース:Drag Racing Bloodhound LSR

では、動画を見てみたいと思います。

こちらの動画、レースがスタートしてから4.4秒後の映像から始まります。これは、撮影していたドローンが安定して撮影を始められた時間から、ということのようです。

最初はもうダントツでフォーミュラーカーが速い!それについていくシロンも凄い。

向かって1番左がブラッドハウンド、青い線がブガッティシロン、緑の線がフォーミュラカー、そして1番右の黄色の線が一般公道車です。

ブラッドハウンドは、物凄い砂ぼこりを立てて走ります。砂だけもくもくさせてやたら激しいけれど、最初の立ちあがりは確かに遅いのです。

フォーミュラカー、シロンにどんどんその距離を離されちゃう。

でも、そのレース開始後17秒くらいからの追い上げが全然違う!

先頭に追いついたかと思ったら、もう、あとはそのまま、どんどんありえない加速を続け、あっという間に他の車たちを引き離していきます。

ブラッドハウンドLSRの最高速度は、今回のテストでは最終的に時速628マイル(時速約1,005キロ)に達したそうです。

そして!私が何よりも驚いたのが、実はこのレースが始まって約29秒の時に起きた、とあること。

なんと、フォーミュラカーを、ブガッティシロンが抜いちゃう~!!

緑の線(シロン)と、青の線(F1カー)が並び、このあとシロンが抜いていきます。↓

F1カーがトップスピード203マイル(約325キロ)で頭打ちになっているところ、シロンは248マイル(約398キロ)でどんどんF1に差をつけていっちゃう。

ブガッティ・シロンって、公道を走ることを許可されている車でしたよね^^??恐るべし、ブガッティ・シロン。

最終的にブラッドハウンドLSRがこの日の最高時速に達した時には、すでにもう他の車たちよりも遥か彼方にまで行ってしまっています。

それにしてもこのブラッドハウンドLSRももちろん凄いのですが、公道を走ることが出来る車でありながらも、今回のこの凄い速度を見せてくれたシロンにもホント、驚きました^^

ちなみにブラッドハウンドLSRの開発は、コロナウィルスの影響により、ここでいったん中断となり、また記録にチャレンジするのは2021年になるようです(現時点での構想)。

なんだかとてもお金もかかりそうで、大変そうな挑戦ですが、きっとここで培われた技術などが他にも色々と役立つこともあるかと思いますので、ここまで来たなら頑張って目標の時速1,000マイルを達成が出来るといいですよね^^

動画はこちら↓

出典:
Ride Inside the Bloodhound LSR as It Hits 628 MPH in Testing 
Bloodhound LSR Drag Race Simulation Pits It Against Chiron, F1 Car 
Wonder How a Land-Speed Record Car Stacks Up Against Other Fast Cars? 

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