先日、偶然にして『車が大好きで将来、車のデザイン関連の仕事につきたいと夢を持たれているこの春から大学1年生になった方』とお話する機会がありました。
お話する機会があったといっても、何もポルシェのイベントでの出会いだったりするわけでもなく、私は本当にただ偶然に娘と一緒にいて、その時の私はただ「(一緒にいた自分の)子供の母親」として彼に会ったのです。
徒歩で会っていたので、もちろん、私がポルシェに乗っていることも彼は知りません。
これまた偶然に話の流れから「将来何をされたいの?」という話になったのですが、彼は車のデザイン関連のお仕事につきたいとお話され、さらには続いて「最近、ポルシェにとても興味があるのです」と。
そしてとても嬉しそうに「ポルシェの歴史とかを最近知って、VWのビートルもポルシェのデザインだったとか知って…」などお話してくれました。
ポルシェについて嬉しそうに語られる彼を見て私もなんだか嬉しくなって「私もポルシェ好きなのです」と伝えたら「そうなのですか??」と、彼が今ずっと自身の練習の為に描きためてきている作品の写真をスマホをスクロールして色々見せてくれました。
どれも努力が感じられる素晴らしい作品ばかりだったのですが、そのうち彼が描いた(たぶん空冷ポルシェの)エンジンの絵を見た時に
「おお。私はこれを見ただけでは何のモデルかまではわかりませんが、まさに水平対向6気筒エンジンですね!」
って感動して言ってしまったら、大学生のお兄さん、本当に「え、このおばさんわかるの?!」っていう感じで(笑)、驚きながらも目をきらきらさせてくれていました。
まあ、そりゃー普通子供を連れて歩いている母親がエンジンの絵を見て「水平対向6気筒エンジン、まさにポルシェですね」と言う可能性は低いかな(笑)。
彼は車関連のデザインがしたくて、常に絵を描くこと、デザイン、造形のお勉強をされていて、この春からはその夢をかなえるべく美大に入学されていました。
若い方が遊ぶ時間もおしんで好きな車のデザインに没頭し練習・勉強しまくって、夢を語ってくれている姿にいたく感動しちゃいました。
そして、心の中でいつかまた遠い未来に新しいポルシェが発表される時「このポルシェのデザインチームには日本人がいるんだよ」と、そこで彼と再会したいとまで思い、願ってしまったくらいです。
ポルシェAGでデザイナーをされている山下氏のように、いつの日かこの日出会った熱い想いを持って自分の夢に向かって頑張っている彼とポルシェ…いや、途中でメーカーがかわって他のメーカーだったとしても、何かしらのプロダクトデザインに関わられている人として再会したいな。
その時までこの日の私との偶然の出会いを彼が覚えていてくれるかはわかりませんが、でも「あの時の水平対向6気筒エンジンに感動したおばさんです」と言ってご挨拶したい。
夢を持って頑張っている人って本当に素敵。
いつか彼と再会した時に見せることが出来るよう、今回のブログを書いておきたいと思い書きました^^
影ながら応援しています!
あ、途中にはさんだ写真は話の内容にはまったく関係なく私のカレラTです。文中に写真がないのも寂しいかな~と思ったので、自己満足写真です、ふふふ。