ポルシェの工場閉鎖は6週間にわたった
2020年4月29日にポルシェが発表した内容によると、ポルシェは現在、閉鎖している生産工場を2020年5月4日から再開するとのことです。
出典:Porsche is manufacturing sports cars again
といっても、すべての工場が一気にフル稼働に戻るわけではなく、いくつかのサイトやタスクごとに生産再開へ。
再開する前には従業員たちへの最大限の安全性を確保する為と、また生産をフル稼働に戻せるように、準備周到に生産再開へと向かうとのこと。
ツフェンハウゼンのメイン工場とライプツィヒでの生産が増加しているとのことから、すべての従業員が段階的に作業を再開する予定、と書かれており、生産・物流、また調達におけるプロセスは、すでに労使協議会(Works Council)と、ヘルスマネジメント部署において合意されているとのこと。
ポルシェAGの生産・物流の役員であるAlbrecht Reimold氏いわく:
「特別な注意をしながらの生産の再開は従業員にとっても、顧客たちにとってもとても重要なこと。今回、私達は最初から状況を非常に注意深くモニター、分析し、柔軟に対応してきました。そして、今こそが前向きに仕事を再開する時だ、と。」
生産の再開には、とにかく従業員の安全がまずは第一に考えられているということが強調されていて、例えば生産担当のスタッフたちは最低でも1.5メートルのディスタンスを取ることであったり、決められた場所ではフェイスマスクを使って作業するなどのルールに従うようになっているそうです。
★追記(2020.5.2)★
その後、ポルシェジャパンにより日本語でのプレスも発表されましたが、そこではなぜかスタッフたちが取る距離が「約2メートル」と書かれていました。原文では1.5メートルとなっているので、私は1.5mで書いていましたが…どうして日本語になると数値が変わっちゃったのかな?文章の捉え方が変わるのは理解できるのですが、数値が変わるのが不思議です??
こちらが原文↓
すみません、指摘とかをしているわけではなく、細かいことですが自分が書いた内容が正式なプレス発表と違いがあることが気になったので、一応、私は原文の方の数値で書いていますということをお伝えしたく、追記しました^^
ポルシェAGの寄付金予算は500万ユーロ(約5.8億円)
また、防護服などに関して、ポルシェは医療機関や医療関係者が最優先であると考え、「Porsche helps」のイニシアチブの一環として、そういった必需品をオーガナイズしたり、また、病院への寄付金や、フードバンクへ食料の寄付をしてるということも伝えられていました。
その寄付金の予算は500万ユーロまで増加されたのだとか。500万ユーロといえばだいたい今のレートで約5.8億円!
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ポルシェのCEOであるオリバー・ブルーメ氏いわく
「経済と社会のシステムを再び稼働させる為には、大変大きな努力が必要で、誰もがそれに貢献しなければならない。」
「前向きでいることが重要。すべての危機は、同時に新たな機会も提供する。その機会を最大限に活用したい。」
生産再開ではあるものの、まだ対策は続く
ポルシェは2020年3月21日からツフェンハウゼン工場とライプツィヒ工場の2つを閉鎖し、生産をストップしていました。
その後、状況をみてどうするか検討をしていたものの、結局のところサプライチェーンの問題などで合計6週間生産を停止することに。
でも、ここにきて6週間たってついに生産再開となるわけですね。前回、工場閉鎖が延期となった理由のサプライチェーン(物品調達)の方もなんとかなってきたのでしょうか??
ポルシェはこのコロナの予防対策として、工場を一時閉鎖して生産をストップするだけでなく、他にもいくつかの厳しい対策をすることにしていたとのことで、それらは例えば、モバイルワーキングであったり、会議はビデオまたは電話で行ったり、出張禁止であったりする…のですが、これらはまだまだ今後も引き続き適用されていくとのことです。
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